初心者のためのFX講座 第6回:勝率は気にしてもしょうがない
さて、前回の初心者のためのFX講座第5回まではFXを始める上で知っておくべき基礎的な内容を紹介してきました。
今回からは、そろそろ実際にトレードをする上で知っておきべき内容を紹介していこうと思います。
勝率90%はすごいのか?
まず最初に、勝率90%と聞いて皆さんはどう思いますか?
まだFXを始める前の人、始めたばかりの人はすごい!と思うかもしれません。
逆に、FXをしばらくやっていて、酸いも甘いも経験されている人は胡散臭いと感じるかもしれませんね(笑
FXにおいては、この勝率というのは利益とまったく関係ありません。
それが例え勝率99%であってもです。
(勝率100%なんて人がいるのであれば別ですが、そんな人は存在しません)
どういうことかというと、FXは野球のように勝つか負けるかという勝敗ではなく、どのくらい利幅を取ることが出来たかが重要となります。
1pipsの利益が取れたとしても1勝ですし、100pips損したとしても1敗です。
つまり、1pipsの利益を9回取って、1回100pips損したとしても勝率は90%です。
しかし、実際は91pips損していることになります。
FXでは、基本的に価格は上下しているので、よほどトレンドが出ているところでポジションを取らない限りはプラスになったりマイナスになったりを繰り返します。
勝率だけを気にするのであれば、含み損を抱えたとしてもジッと待ち、利益が出たところで決済すればよいのです。
しかし上にも書いた通り、トレンドが発生すると話は別です。
価格は一方向に動きだしますので、含み損は一気に膨れ上がり、やがて耐え切れなくなってロスカットされてしまい、大きな損失を出してしまうのです。
これがコツコツドカンというやつですね。
これは、初心者だけではなく、FX経験が長い人でもやってしまいがちなことです。
人間の心理的にこういう傾向になりやすいということがわかっています。
では、このコツコツドカンという損をしないためにはどうすればよいのでしょうか?
勝率を気にしない
コツコツドカンという損をしないためには、勝率を気にしないことが重要です。
言い方を変えると、損切を許容するということですね。
上でも書きましたが、FXで利益を出すための必須条件は勝率が高いことではありません。
勝率が50%だったとしても、損失が10pips程度で済み、利益が30pips狙えるような位置でポジションを取ることで着実に利益を取っていくことが出来るのです。
重要なのは想定される損失と狙える利益のバランスです。
これをリスクリワードと言いますが、このリスクリワードの高いトレードが出来るように心がけましょう。
とはいえ、そのリスクリワードの高いトレードをするのが難しいからみんな損をするわけですね(笑
どうやってリスクリワードの高いトレードを実現していくかは次回解説したいと思いますのでお楽しみに。